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バックパッカーズ的ブログ
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医師の診断による
応急処置。






いきなり生々しい写真だが、
俺の右足である。
2日目、悲鳴をあげて走る事35km。
神奈川県秦野市の渋沢と言う駅に着いた。

膝の限界と言うより、心配だったので、
整形外科に飛び込んだのが5時。
1時間半待ちでようやく見てもらえる事になり、
レントゲンを撮った。
大きな問題は無し。
膝の皿の上にかかる筋肉の炎症で、
ジャンプする時に使う筋肉らしい。
スポーツ選手にありがちな炎症らしく、
内側の筋肉を使うバレエダンサーにはあまり
出ない症状だ(と俺は勝手に思っている)

その待ち時間に宿を片っ端から当たり、
近くに予約を取った。
もう足が曲がらないくらい痛く、
キャンプの場所を探し、設営し、その他諸々の
準備をし…と、とても出来る状況ではなかった。

宿はなるべく安い所を厳選した。
工事現場で働いていらっしゃる様な方々が
沢山泊まっていて、
一見アパートの様な雰囲気で、面白かった。
よく寝れた。
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渋沢AM7:30






朝は6時起床、7時には出発予定だったが、
膝に薬を塗ったりテーピングを巻いたりと
準備の時間が取られる。

出発し246を走り出すも、いきなり坂道…
ものの数分で痛みが走り出す。
そうなると走れなくなる…
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バックパッカーズ!






ゆる~く長い坂道が続き、山が見え始める。
この日は辛い一日だった。
行けども、この景色。
景色は素晴らしいので飽きたと言う事はないが、
何も無いのだ。
昼飯も無ければトイレも無いのだ。
いや、普通の車ユーザーや、
自転車乗りで健康体の人にはそう感じないのかもしれない。
俺にはあまりに遠い道のり…
だって徒歩に近いのだから…
しかも、激重の荷物を持って…
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スニッカーズ!






を食べられたのは出発して12kmくらいの
山北と言う所。
何時間かかったかは覚えていないが、
昼前だったと思う。
駅の周りには店はあるものの何故か閉まっていた。
売店でスニッカーズだけを買った。
と言うものせっかく旅に来ているのだから、
きっと美味い店が何処かに現れる…
とほのかに期待していたからだ。
それが間違いである事に気付いたのは、
夕方4時くらいだった。
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この景色が続き、走っていても、
押していても、それは良かった。
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山と言えば






車で来る場合は通り過ぎる場所を見る事が出来、
写真も撮れるのだ。
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山を越え、谷を越え、
畑を越え、田んぼが出てきた。
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お気に入り






水面に浮かぶ小さな林。
これは水田で、その奥に密集した木々があるだけなのだが、
なんとも良い感じだ。

こう言う所に足を止め、のんびり見れるのが
自転車の旅の良さだ。
そんな景色を見て、旅の疲れが癒され、
膝の痛みも軽減する・・・

なんて事があるわけない。
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痛ぇもんは痛ぇ…




早くこの田んぼ地帯を抜けたい…
微妙に続く坂道、山道を抜けたい…
と思っていた。
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仕方なく




バスを待つ。

冗談だが、
こんな事してないと休憩できないし、
休憩しないと回復しなかった。

この後、御殿場まで行くも、雨が降り出す。
やはり、ゴールデンウィーク。
御殿場の宿など空いてる訳も無く、
さらに雨の中進み裾野手前で、
これまた安宿を見つけ飛び込む。

Ryuta
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旅は終わった。
今は東京の自宅で膝の療養をしている。
すっかり現実に引き戻された感覚がある。

全くのよそ者が、朝6時に起床し、自転車を漕ぎ始める。
そう、朝のこの瞬間こそ旅の実感が沸くのだ。
全然知らない場所から、地図を頼りに
辺りを見回す。
見る物の多くは新鮮だ。
「俺は知らない場所にいる…だから俺は旅をしている」
と思ったのは旅の3日目くらいなんだが…
なにせ、初日は実家。

スタートの写真のこの神社は、実は
家から2kmほど離れている。
スタートの画が“家”…というのはイマイチ、
ワクワクしない。
とそれだけの理由で思い入れの神社を選んだ。

結果、写真を撮り、ビデオを撮り、安全祈願をし、
スタートする瞬間を据え置きでビデオを撮り、
戻ってビデオを拾い上げ、
と思ったら、サイクルメーターが動いていない!?
という事で調整しなおし…
と、時間は押しまくった。

しかし、この時点で、
「バックパックが重い…荷台の荷物とフレームバッグが
重くて走りが重い…」と感じていた。
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数年前にバックパッカーズ3人で湘南に行った時、
マウンテンバイク、ママチャリ、BMX、で
遊びながらの9時間。
一人でならかなり早く着くと確信があった。
しかし、予想以上に重さでスピードが上がらないと
気付き、多少力を入れて走った。
そもそも、ここから失敗をしている。

やがて、雨が降り始める。
それは解っていたが、かなり強くなってきた。
全身が塗れ冷え始め、その頃、
その日の行程の一番アップダウンのきつい所に来ていた。
LSD(Long Slow Distance)を忘れていたのだ。
しかも乗っているマシンは
1枚固定ギアのピストバイク。
上りは全力で漕ぎ、
下りは足のストロークが止まらず漕ぎ続ける。
結果、膝の炎症になった。
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実は着いてその晩、すでに膝の異変は感じていた。
「筋肉痛かな?」ぐらいだったが。
朝、ペダルに足をかけた瞬間に判った。
「膝がマズイ…」と。
しかし、もう始まっている。
とりあえず、また場所を家から移し、
写真、ビデオを済ませて、やはり遅れて出発。
いきなり突き刺すような、チクッ!チクッ!
と言う痛みが踏み込むたびに両膝に襲う。

すぐさま車道を走るのを諦め、歩道へ。
メーターは時速6~7km。
漕げば漕ぐほど痛みが増してきた。
強制的LSDの旅が始まったのだ…

何度も立ち止まり、何度も休憩をし、
ようやく平塚へ。
薬局を見つけ
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応急処置。
しかし、そう簡単に治る訳も無く。
絶望的な気持ちのまま走り続ける。

しかし絶望的な気持ちと言うのは、
あくまで自分が思い描いていた走り、
長距離が望めないと言う事であって、
どこかで「もう始めちゃったし、膝が痛くなっちゃったし、
ならば、これが今回の企画のスタイルだな…」
と諦め半分思ってはいた。
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Short Slow Heavy Pain Distance(SSHPD)だ!

結果、怪我の功名なのか、
色々と回りの景色、風景、人が目に飛び込んでくる。
写真の神社は、車道が危険な速度な為、歩道もしくは
回り道をして偶然見つけた、
健速神社なるところ。
健やかに、速く!
これはお参りせねば!と足を止め、
悲鳴をあげながら石段を登りお参りしたのだ。

Ryuta

p,s,
で、その直後、何故だか神社の警報機が鳴った。
悲鳴をあげながら逃げた。

をしなければならない…
自転車を解体し輪行バッグに入れ、
新幹線に乗って、また品川で組み直して乗って帰る…
家に着くまでが旅だった。

帰りは、こだま。
各駅停車。
車窓が違って見える。
見える景色に愛着が沸く感覚。
あ!ここ通ったんじゃ?
あ!あそこは知らない人に声かけられた交差点だ!
あ!あの橋は怖い思いをした!
あ!あの道は…知らない。
あ!この道はいつか来た~み~ち~♪
ニヤニヤと窓の外を見る。

6日間、東京~浜松。
ジャスト300km
久々のTHE BACKPACKERSの旅は終わった。

終わる15km手前で休憩をしている時、
あと15kmで終わってしまう…
なんだか寂しい様な、残念な気持ちになった。
楽しかったんだ…

あんなに痛い痛いと叫びながら走り、
毎日昼過ぎには、続けるべきなのか…?と悩み。
暗闇の恐怖で体が硬直し。
無駄に重い思いをした日々を、
思い起こした。

楽しかった。

だから、寂しいのだ。

だが…膝は本当に限界だった。
やっぱもういいや!
と、込み上げる気持ちを押さえ、
再び乗った。

今は、晴れやかな気持ち。
膝の事、失敗、到達し得なかった所、甘え、挑戦、出会い、全てを含め、
良い旅だった。
宝はこうやって手に入れるのだ。

また出かけよう…

★Ryuta→竜太★




浜松到着。
つまり…

ごぉぉおぉoーおぉぉをぉーる!!!
GOAL

もう終わりにします。
決めちゃったんで。

ありがとう膝。
ありがとう自転車。
ありがとうバックパック。
ありがとうウナギ御膳。
ありがとう民宿のおばちゃん達。
ありがとう声をかけてくれた人々。
ありがとう応援してくれた人々。
ありがとう日本。
頑張れ日本。

★Ryuta→竜太★




6日目スタート。
観光サイクリング最終日。
THE BACKPACKERSきんじろう。

★Ryuta→竜太★



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