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バックパッカーズ的ブログ
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旅は終わった。
今は東京の自宅で膝の療養をしている。
すっかり現実に引き戻された感覚がある。

全くのよそ者が、朝6時に起床し、自転車を漕ぎ始める。
そう、朝のこの瞬間こそ旅の実感が沸くのだ。
全然知らない場所から、地図を頼りに
辺りを見回す。
見る物の多くは新鮮だ。
「俺は知らない場所にいる…だから俺は旅をしている」
と思ったのは旅の3日目くらいなんだが…
なにせ、初日は実家。

スタートの写真のこの神社は、実は
家から2kmほど離れている。
スタートの画が“家”…というのはイマイチ、
ワクワクしない。
とそれだけの理由で思い入れの神社を選んだ。

結果、写真を撮り、ビデオを撮り、安全祈願をし、
スタートする瞬間を据え置きでビデオを撮り、
戻ってビデオを拾い上げ、
と思ったら、サイクルメーターが動いていない!?
という事で調整しなおし…
と、時間は押しまくった。

しかし、この時点で、
「バックパックが重い…荷台の荷物とフレームバッグが
重くて走りが重い…」と感じていた。
52ca7467.jpg








数年前にバックパッカーズ3人で湘南に行った時、
マウンテンバイク、ママチャリ、BMX、で
遊びながらの9時間。
一人でならかなり早く着くと確信があった。
しかし、予想以上に重さでスピードが上がらないと
気付き、多少力を入れて走った。
そもそも、ここから失敗をしている。

やがて、雨が降り始める。
それは解っていたが、かなり強くなってきた。
全身が塗れ冷え始め、その頃、
その日の行程の一番アップダウンのきつい所に来ていた。
LSD(Long Slow Distance)を忘れていたのだ。
しかも乗っているマシンは
1枚固定ギアのピストバイク。
上りは全力で漕ぎ、
下りは足のストロークが止まらず漕ぎ続ける。
結果、膝の炎症になった。
1f882b32.jpg








実は着いてその晩、すでに膝の異変は感じていた。
「筋肉痛かな?」ぐらいだったが。
朝、ペダルに足をかけた瞬間に判った。
「膝がマズイ…」と。
しかし、もう始まっている。
とりあえず、また場所を家から移し、
写真、ビデオを済ませて、やはり遅れて出発。
いきなり突き刺すような、チクッ!チクッ!
と言う痛みが踏み込むたびに両膝に襲う。

すぐさま車道を走るのを諦め、歩道へ。
メーターは時速6~7km。
漕げば漕ぐほど痛みが増してきた。
強制的LSDの旅が始まったのだ…

何度も立ち止まり、何度も休憩をし、
ようやく平塚へ。
薬局を見つけ
35a34bc4.jpg








応急処置。
しかし、そう簡単に治る訳も無く。
絶望的な気持ちのまま走り続ける。

しかし絶望的な気持ちと言うのは、
あくまで自分が思い描いていた走り、
長距離が望めないと言う事であって、
どこかで「もう始めちゃったし、膝が痛くなっちゃったし、
ならば、これが今回の企画のスタイルだな…」
と諦め半分思ってはいた。
6a729ead.jpg








Short Slow Heavy Pain Distance(SSHPD)だ!

結果、怪我の功名なのか、
色々と回りの景色、風景、人が目に飛び込んでくる。
写真の神社は、車道が危険な速度な為、歩道もしくは
回り道をして偶然見つけた、
健速神社なるところ。
健やかに、速く!
これはお参りせねば!と足を止め、
悲鳴をあげながら石段を登りお参りしたのだ。

Ryuta

p,s,
で、その直後、何故だか神社の警報機が鳴った。
悲鳴をあげながら逃げた。
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