2011/05/06 (Fri) 漆黒の闇

日没後、山道は闇に包まれる。
細くうねる山道では、
足元も目の前も光が届かない。
走る幅は僅か。
車が来るのは恐怖だが、
ひと時、道が明るくなる。
しかし、山道は車も少ない。

森の奥では野生の声。
曲がり角の先は闇。
膝が痛み、体が緊張する。

漆黒の闇にて、ふと夜空を見上げる。
夜空の方が明るい。
峠の上に出ると、夜空に茶畑のシルエット。
恐怖心が取れ、急に笑いが込み上げてくる。

俺しかいない。
誰もいない。

見た事もない闇の世界が、
どこか懐かしい感じと、
自由と神秘を感じさせた。

東京は明る過ぎる。
かと言ってこれは暗過ぎるが、
夜の明るさを知ったのは、
この漆黒の闇を通ったからだ。

★Ryuta→竜太★

2011/05/05 (Thu) 決断

静岡に着いた時に、
気持ちが止まった。
2時間の自問自答の中、決断をした。

リミットは明日、5/6
ゴールは浜松。
これがダンサーとして、THE BACKPACKERSとしてのギリギリの選択なんだと思った。

まだ走る。

★Ryuta→竜太★

2011/05/05 (Thu) 5日目

今日もまた、
何処へゆく、
愛を探しにゆこう。
いつの日か、
輝くだろう…

★Ryuta→竜太★

2011/05/04 (Wed) 決断

結局走り出した。

悩み過ぎてロスタイムが多かったが、
もうこの際どうでもいい。
結局走り出した。

膝は痛い…刺す様に。
なのに結局走り出した。

もうゴールなんてどうでもいい。
ゴールなんて始めから無いに等しい。
走り出したんだ。

★Ryuta→竜太★

2011/05/04 (Wed) 4日目

4日目スタート。
朝から富士山がキレイに望める晴れ。
次第に雲に覆われてしまったが…

そう言えば、いったい俺が何処を通って？
何処にいるのか？
全く書いてない事に気付いた…

まあ、あまりに不甲斐無いんで、
無意識的に書かなかったんだろう。

まず初日1日目は昼2時くらいに東京目黒辺りから出発し、
途中横浜を抜けたくらいから雨…
戸塚辺りから雨足も強まり、
上りの厳しい坂を激走。
藤沢に着く頃には土砂降り。
実家に7時頃に到着。膝に異変を感じる。

翌朝、9時過ぎくらいに辻堂を出発。
右膝に激痛が走る。
ママチャリに抜かれる。
平塚駅近辺で左膝も同じ痛みに。
子供自転車に抜かれる。
休み休みで秦野市渋沢に着いて、
整形外科に入る。
戦意喪失。一泊。

翌朝3日目、246号線はいきなり上り坂。
意気消沈。
途中246は危険かつ迷惑と判断し、回り道を選択。
車は少ないが、坂は246以上だった…
結果半分は押して歩いた。
出発して10時間、御殿場駅到着。
雨が降り始める。
これ以上の走行…と言うか、
行脚は危険と感じ、宿の必要性も感じ、宿を探す。
ゴールデンウィーク中の為全ての宿泊施設、キャンプ場は満杯。
先に進む。
岩波と裾野の間で宿を発見。
土砂降りの中チェックイン。
疲労困憊。

本日4日目 8時出発。
念願の下り坂。
ピスト固定ギアによるストロークで、
足が勝手に漕ぎまくる。
両膝激痛。
9:30沼津駅到着。
駅前は平坦な道で、コンビニ帰りの自転車に抜かれる。
自己嫌悪。

ただいま海岸にて休憩。
自問自答。
遊泳禁止。

★Ryuta→竜太★