忍者ブログ
バックパッカーズ的ブログ
[552] [551] [550] [549] [548] [547] [546] [545] [544] [543] [542]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

e5fc4e5d.jpg


由比出発の朝





曇り。
また膝の痛みを抱え走り出した。
ここから静岡駅までは約25km程。
その間の写真が撮られていなかった。

と言うのも、さほどキツイ道でもなく、割と平坦な道が
続き、降りて写真を撮る機会が少なかった。
膝の痛みが軽減していたかと言うと、そうでもなかった。
が、まずは早く静岡駅と言うメジャーな地で昼ご飯、並びに
休憩を取りたかったんだと思われる。

この間、やはり膝の痛みが厳しく、降りて信号を渡っていた時の事だ。
一人の男性が自転車から降りて、話しかけに来た。
道中で話しかけたり、話しかけられたりと言うのは
結構ある事だったが、ジッとこちらを見ていて、
わざわざ戻って追いかけてまで話しかけてくるのは珍しい。
彼は中国人で今は日本に帰化しているそうで、
自転車と旅の話で盛り上がった。
相当詳しく、色々アドバイスをもらい、
自分の状況も説明した。
30分近く話しただろうか…
彼は僕の状況を知り、静岡に着いたら今日は休んでは?と言った。
街は色々あって便利だし、観光にも良い。
少しでも回復を待って明日からガンバルのも良いと。
励ましと出会い、有難かった。

それから程なくして、
df7db6db.jpg



静岡駅到着




家康様と記念写真を撮り、昼食を取り、
その後、彼が勧めた駿府城公園に行きと、
のんびりと休憩を過ごした。
118b28c3.jpg


東海道中膝栗毛

ヤジさんキタさんリュウさん



しかし、体も気持ちも休まるどころか、
ドッと疲れが出たのか動かない…
彼に言われた、この辺で休んだ方が良いのでは?
と言う言葉が、自分に選択肢を置いたのだ。
毎回、その、進むべきか?留まるべき?と言う
選択肢で悩んでいたのだが、いよいよ真剣に悩んだ。

膝があまりに回復しない事が不安だった。
致命傷になってはマズイ。
しかし、まだ先を見たい。
走り続けたい。
ギリギリまでこの状態で、どこまで行けるのか知りたい。
心が揺れ続けた。
086c987b.jpg



思案中







静岡駅周辺は栄えていて、どうもそれも
安心させられるところがあった。
なんとなく逃げ場が無い道中で、
行くしかない!と支えられていた。
ところが、目の前に新幹線の駅まである。
変な話だが、旅の準備にお金がかかり、
結局宿に泊まったりと出てきてもお金はかかっていた。
ここで引き返せば、まだ安く済む…
などと考えてもいた。

2時間以上留まってしまった。
が、答えが決まった。
a456f8a5.jpg



決定




先に進む。
でも、リミットは明日、6日目とする。
自分の休日は残り2日となり、その2日で膝を休め、
休み明けに仕事(舞踊的肉体労働)にちゃんと復帰する。
ゴールは浜松。
静岡駅から約82km。
そして、また走り出した。
c4aadae8.jpg


前も後ろも山

そして茶畑



そう決めたら、力が戻り始め、気持ちも引き締まった。
それは大事な事だった。
膝を負傷した時点で、自分が思い描いていた旅を進められず、
大した距離を行けないだろうと悟ってはいたが、
改めて自分の意思でゴールと期限を決め、
最後を作る事が達成感につながるのだ。
楽しければそれで良いが(膝が痛くて辛かったが…)
納得をしなければ旅に来た価値が薄れる。
それだったのだ。
1dd8a3c5.jpg




空腹防止策






そうなったら急に意気込みが変わった。
なんなら今日中に浜松に着いてやる!
夜通し走って、忘れられない一日にしてやる!
そう思って走り出した(チンタラ)
d1fd448d.jpg




国道1号
日本橋から200km地点
(俺はこの時点でそれ以上)




体は日に焼け、膝はもちろん、
腰、背中、お尻の痛みはピークで、
それでも体重を両腕に預け、サークルk で
休憩を取り、トイレによく行き、進んだ。
8ec9058f.jpg




先が見えない…



空は曇り始め、
de40ed4c.jpg



日が傾く




日没が迫る…
7c84c0f5.jpg











時間は7時近かかったか…
空腹も襲う。
日切と言う所で東海道に合流する。
3d6e6214.jpg




しかし…






自転車通行不可の文字。
落胆し、別の道をコンビニで軽食を取りつつ探す。

日が沈む…

漆黒の闇がやってくる。

Ryuta
PR
カレンダー
02 2025/03 04
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
最新記事
最新TB
profile
HN:
BACKPACKERS :Ryuta
性別:
男性
職業:
舞踊家、冒険家、振付家、映像作家、野心家
リンク
バーコード
アクセス解析
忍者ブログ [PR]