バックパッカーズ的ブログ
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最終回
と言うわけで、リミットを前日に決め、
掛川の駅前のホテルに一泊した俺だが、
もはや、無用の長物となった積荷や洗濯物などを
ホテルで送ってもらう事にした。
入れてみれば半分以上がダンボールの中…
今回の旅の足かせは半端なく量が多かった。
バックパック一つで自転車に乗ってみれば、
なんと軽い事!?
はじめっから、この量だったら膝も負傷せずに
済んだのでは…
と悔やまれる。
二宮金次郎
本を片手に、薪を背負うその姿を見て、
地図代わりのi phone片手に、Backpackを背負う俺は、
「まあ、これで良かったんだ…」
と後悔を取り下げ、怪我の功名を楽しもうじゃないか!
と掛川駅周辺から観光を始めた。
逆川(さかがわ)
は、大雨の影響で
逆流する事があり
そこからこの名前が付いたそうな。
出発直後に話しかけられた、おじいちゃんの勧めで、
掛川城へ。
おじいちゃんは沢山話してくれたが、
俺の話は一つも聞いてくれなかった…
功名が辻
の舞台となった掛川城
怪我の功名が辻…
そう、膝の怪我をしなかったら、この城見ないで、
先を急いで走り抜けただろうな。
最終日、掛川から浜松は、約30km
前日の距離を考えたら楽勝だと思った。
自転車を乗り始めて、昨日の疲れもさほど影響は無く、
最後だという意気込みもあってか膝の痛みが軽減したように
感じていた。
しかし、この掛川城…城だけあって、敵の侵略を阻む造りに
なっていて、石段、階段がエラく急!
曲がりくねってもいて、シンドイ…
多少膝にキタ…
見学後自転車に乗った際気付いた。
結局、ものの数キロで膝は痛くなり、いつものペース。
思いの他苦戦した。
シンプルな真っ直ぐの道
それだけに長さを感じる。
実は、前日までは朝から昼休憩までは、
30kmも走ってはいなかったのだ。
俺は出発の時、昼は浜松でうなぎを食うんだ!
と決めていた。
天竜川
その後、特に見るべき物もなく、ある程度
必死に走ったが12時を超えていた。
空腹の限界がきてマクドナルドに入る事にした。
残りの距離をハンバーガー片手に地図で見ながら
確認をしていると、残り15km…
急激に寂しさが襲った。
もうあと15kmでこの旅は終わってしまうのか…
たった6日間だったが、思い起こせば思い出色々。
痛み沢山。
一瞬一瞬を楽しんでいた。
朝起きて自転車を漕ぎ始めた時。
宿に入る時。
人と話している時。
知らない場所での実感。
膝が痛い!と嘆いている時ですら楽しんでいたのだ。
ゴールとリミットは冷静に判断して決めた事なので
変えるつもりは無かったが、
大袈裟なようだが、目頭が熱くなった…
それを払拭するかのごとく、ハンバーガーをノドに
押し込み、再出発した。
そしてゴール。
浜松アクトシティー
ゴール!!!と思わず声をあげた。
しかし、それは感動と言うより安堵の声だった。
どうやらマクドナルドで思い出を振返っちゃって、
感動はそこでしてしまったらしい…
それよりも…
Just 300km !?
こっちの方が感動だった。
東京から出発して、寄り道も含めピッタリ!
マクドナルドで、もしかして…と思ってはいたが、
こんなにジャストとは思わなかった。
しつこく続く…
Ryuta
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