忍者ブログ
バックパッカーズ的ブログ
[142] [143] [144] [145] [146] [147] [148] [149] [150] [151] [152]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

6d0c261c.jpg











舞台の裏側では、スタッフサイドから、
今回の公演を「竜太祭り」と呼ばれていた。
実際に祭られてはいないのだが、
スタッフ、ダンサー達から、本当に気を使ってもらい、
応援してもらい、励ましてもらい、助けてもらい、
祭られた。

去年の11月の終わりだったか、
バッハのチェロ組曲のパドドゥの話を頂いた。
サプライズパフォーマンスの為と言う事だったが、
驚いたのは、こっちだった!?
有難い話はもちろんだが、
その作品は16~17年だったか、
世界バレエフェスティバルで
十市さんとクリスティーヌが踊っているのを観て、
エラく感動し、大笑いし、
「あの作品を踊りたい!」と思っていたのだ。
そして、バッハのチェロ組曲は大好きな曲で、
自分で初めてソロを振付したのもこの曲だった。

しかも、Mの稽古中だったので、
直接、十市さんから、そしてクリスティーヌからも
指導を受ける事が出来、
本当に幸せだったのだ。
稽古が楽しくて仕方が無かった。
願えば叶う…

しかし、1月に入ってからは、
まず、ダンス・イン・ザ・ミラー、そしてボレロ。
皆が帰った後にバッハのリハーサル…
スタジオに入ってから終わるまで練習し続け、
終わっても、スタジオから動けない…
ようやく立ち上がり、更衣室に行っても、
疲れて着替えるのに30~40分かかる…
それから、他の仕事に行く事は最初の週で、
不可能となった。
それから3週間後、僕は1回目の胃腸炎になった。
本番のは、つまり2回目なのだ。
db232b2d.jpg











話は変わって、
去年から今年にかけて、珍しく冬休みが長くもらえた。
早い段階でそれは知らされていたので、
かねてから、僕は一人旅の計画を立てていた。
それは自転車で大阪(出来たら岡山県)まで行く!?
と言うもの。
もちろん無謀だ!
なにせ季節は冬…山を避け、海に近いルートで雪を避けて、
と色々計画を立て、装備を揃えていた。
独りBACKPACKERSだ!
恐ろしい旅計画だが、心は期待でイッパイだった。

しかし、バッハの話を頂き、期日が近付くにつれ、
ある事に気がついた。
僕にはダブルキャストもアンダースタディ(代役)もいない…
それは、僕のいくつかの役は、
ブレイクダンスを即興で踊り、宙返りをし、元々ある役でもなく、
代わりの人を付ける事が難しいのだ。
つまり、僕が万が一怪我をして舞台に立てなかったら、
ジルさんの厚意も、十市さんの指導も、ケイスケの指導も、
無駄になってしまい、
そして、舞台自体に大きな穴を開けてしまう。

周りの人からも言われたが、
自分でも数日考え、その無謀な旅を
断念する事にした…
ダンサーである事に徹しよう。
ダンサーとしての自覚を強く持とう。
当たり前の事を改めて再確認し、実行する事にした。

他の仕事をキャンセルし、
リハーサル終了後は体力温存。
もしくは治療、マッサージへ。
年末年始の休み中も稽古をし、
踊る事に没頭する毎日だった。
そうまでしても、胃腸炎になったわけだが、
追い込んでいる自分を嬉しく思えた。
c5f33aa0.jpg











大袈裟なようだが、死んでも踊り切る!
成功させる!最終日の幕が降りるまでは、
決して死なない!
とまで熱くなれ、
この公演の事だけを寝るその間際まで
考えながら過ごせた事を
幸せに思えた。

そこで得た物は、
周りのダンサー達の助け、
指導者達の助け、スタッフ達の助け、
お客さんの暖かい応援。
次第に高まる団結力。
極限状態の集中力。
自信。
存在意義。
課題と達成感。

それらは、これから先、
生きていく為の財産だった。

終わって、なお、
毎日噛み締めて生きている。

Ryuta
PR
7a80b982.jpg



雪だあああぁぁ!







きたね~!雪。
もう、頭に積もっちゃて…
自転車なんか乗れたもんじゃない。

そしたら、当然…

826b094f.jpg



雪だるま!?




深夜です・・・
かなり怪しかったです。
でも、気が済まないんです、作らないと。

友達と今年は一緒に作ろう!
って言ってたのに、仕事が遅くて、
断念…
あっちが先に「出来たぁ!」とメールが来て、
負けじと、深夜に作ったのだった。
089245c8.jpg




さて…






こいつがいったい何者なのか?
それは、いずれ紹介しましょう。

知ってる人は知ってるんでしょう。

Ryuta
45284a0f.jpg



復活しました






昨日から、仕事にも復帰出来、
食事も少なめではあるが普通に
食べる事が出来るようになった。

ダメージは大きかったが、
得る物も大きかった。
その分失う物も大きかった。
が、しかし、次に何かを得る為の
許容範囲を作ったような気がする。

今回の公演で、当初キャスティングされていた
演目数だけでも、結構な数があり、
そのうちのパドシスでは、
ブレイクダンス、アクロバット、コンテンポラリー、
なんでも良いから自分の持てる
スキルを自由に使って演じる事を許されていた。
いわゆるインプロヴィゼーション(即興)
実際はある程度、元の作品を邪魔しない程度の
制限はあり、その中で自分で振りを付けて、
その時のコンディションで変化させていった。
これが、最高に幸せで!
最高にキツイ…
本当に出会えて良かった作品となった。

それで感じたのが、
Hip Hopの世界でもブレイクダンサー
特にバトルで日々勝負に挑むダンサー達は
ある意味、バレエダンサーと共通する部分がある。
いや、多分それ以上かもしれない…
絶対、日々の努力を怠ってはならない。
サボれば己に解り、勝敗に響く。
バレエダンサーが毎日レッスンをしてから
リハーサルをしなければならない部分と
似ているのだ。
どちらも練習しなけりゃ、落ちる。
そして、痛い思いをして、体中を酷使して、
技を開発し続ける。
技の質だけではなく、音楽性と表現力が
技以上に無ければバトルでの勝利は無いのだ。

ブレイクダンスの世界は、
ハッピーな世界を作り出す為に、
異常なまでにストイックだ。
と、そう感じた。
どのダンスの世界も・・・と言いたいところだが、
まだまだ、確立されていない、
発展と進化を続けているジャンルだからこそ、
よりストイックさが求められるのだと思う。

バレエ、コンテンポラリーダンス、ジャズダンス、
全てをひっくるめて、結局、

“ダンス”

発展と進化がまだ必要なのではないか?
そう感じる。

Ryuta
55d98a98.jpg


燃えつきたぜ…








真っ白によ~…
5ff6d96a.jpg




真っ白に
燃えつきたぜ…





2011,2,6 BOXER控え室より。

ダンス・イン・ザ・ミラー怒涛の3日間が、
終わった。
観に来てくださった皆様、ありがとうございました。
応援して下さった皆様、ありがとうございました。
支えてくれていた、スタッフ、関係者各位の皆様、
ありがとうございました。
一緒に舞台を作り上げたダンサーの仲間達、
ありがとうございました。
ジルさん、keke,ありがとうございました。
病院の先生、夜中なのにありがとうございました。
治療、マッサージの先生、毎日ありがとうございました。

どれだけお礼を言っても言い尽くせないです。
b5592aa8.jpg




明日って言うか、
もう今日だ。





舞台の感想は置いておいて、
ボクサーのような、ストイックな生活が、
これで終わった。
あらゆる事を犠牲にして、
最終的には己の健康をも犠牲にしてしまったが、
必要、必然だったのかもしれないです。

晴れ晴れと今日、朝を迎えたかと言うと、
実はそうでもない。
腹はやはり痛みがあり、
熱は下がっているが、ダルイ。
それ以上に筋肉痛が全身に広がり、
ベットから立ち上がる事もキツイ…
あれだけ毎日稽古をしていたのに、
今更、何故こんなに筋肉痛になっているのか?
解らない…
5a35d750.jpg




おかゆ…

本当はポテチとか
食いたい…



3日間、ほとんどまともに食べられず、
あの内容を踊ったのだから、
きっと普段使わない力を無理矢理
引き出したのだろう。

多分、この状態から抜け出た時、
ようやく実感が出てくるのだろう。
終わったんだと…
まだ解らない。
その時、多分自分の中で何かが、
変わるのだろう。
その為の日々だったのだ。

Ryuta
カレンダー
02 2025/03 04
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
最新記事
最新TB
profile
HN:
BACKPACKERS :Ryuta
性別:
男性
職業:
舞踊家、冒険家、振付家、映像作家、野心家
リンク
バーコード
アクセス解析
忍者ブログ [PR]