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バックパッカーズ的ブログ
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さて・・・




Blogも旅もラストスパート。
前日早朝に通過した地点まで来た。
余裕の記念撮影だ。

そして大島一周道路から反れて急坂を下り
(ブレーキをかけていても結構怖い)
岡田港へ降りる。
「早過ぎたかな?人もいないし、船もまだだな?」
「・・・・・・」

ふと、大変な事に気が付いた!?
大島の港は、天候により港が変わるのだ!
それは事前に問い合わせてチェックしなければならなかったのだ!!!
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「バックパッカーズ!」






「どうりで船までいない訳だ!」
慌てて電話をすると、出港は元町港。
それは大島先端部の真逆に位置する。
その距離、約7km。
コンテナ締め切りのタイムリミットは30分程度。
マズイ!完全にマズイ・・・
行きは客船内に自転車を入れてもらえたが、
帰りは他の島からの積荷等が増えるため、
コンテナに積めなければアウトだと知らされていた。
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ネコとクサヤ




その緊迫感とは裏腹な景色を見ながら、
汗だくになって走る。
一旦港まで下ってしまったため、
まず大島一周道路に戻るのが一苦労。
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この木々の中に・・・




猿が去るのを発見!
とりあえず全然写らなかったけど撮影。
焦りを紛らわす。

もう昼ご飯は諦め、ひたすら走る事に集中。
幸いな事に町と町を結ぶ一本道でアップダウンは
まあまあだったが、とにかく長い。
本当に叫びながら走った。
「間に合えー!待ってくれー!」と。

で、到着。締め切りの約3分前!?
受付の人は「ここでは間に合わないから
直接港のコンテナまで乗って行きな!」と言われ、
港に直行。
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ここか!?




誰もいない・・・
コンテナももう閉まってる・・・
ヤバイ。終わった・・・
で、とりあえず人のいる場所に走らせ、聞いてみる。
どうやら、最終積荷のトラックより先に来てしまった。
もう、マジでヒヤヒヤして焦った。
「ここまで来てそりゃないぜ・・・」
で・・・
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安堵





本当に間に合って良かった。
なんか、俺っていつもこうなるな~???
と数分間、放心状態。
で、港の待合場所で、まあまあな昼飯を食べて、
89030ec0.jpg



出港




大島を後にした。
この時、必ず出港場所に警察も立ち会うんだが、
前日三原山で会った婦警さんが来ていて、
「ああ!無事で良かったです!」と
話をして見送られました。

帰りはしばらく外に出て離れ行く大島と
横を流れ近づいてくる本島(静岡~伊豆)を見ていた。
この時、また、風が目に入る事も乾燥も気にする事無く、
遠くの景色を見る事が出来る!
と、その約1週間前にしたレーシックの手術に感謝した。
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だってこれだぞ!




なんか、美しいものを見るのに視力の良し悪しは
関係無いが、1~2時間この景色の変化を
見続ける事は以前では不可能に近かったんだ。
小さくなる大島を見て
「また来るぞ」
流れる富士山と輝く街を見て
「また走ってやる・・・今度こそ」
薄っすら湾曲している水平線を見て
「いつかその先に行ってやる」
と・・・
若くもない男一人が闘志を燃やすのだった。
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ただいま!




そして芝浦ふ頭に到着。
帰りの方が時間調整が無いので早い。

で、ここからまた自宅まで走る。
家に帰るまでが旅なのだ。

たった2日と半日の旅が年をまたいでの、
長い日記となりました。
ですが、そんな小さな旅は僕にとって
いまだに色鮮やかな濃い思い出なんです。
それは、視力回復の術後や旅での思い掛けない出来事
などが色々重なっての事でもあるのですが、

そもそも、一人で自転車で旅をするというのは、
感情、観察力、危機感、責任感、感動が
濃くなるんだと思います。
その分、他人との共感が出来なかったり、
無責任な部分も出ます。
けれど、点と点を結ぶ自力の移動は、
誰にも責任を押し付けず、
自分で決めたんだから・・・と、
些細な感動を見逃しません。
納得するために妥協をしません。
一人である分、そこに遠慮は要らないんです。

だからと言って、一人旅を勧めるつもりは無いですが、
旅をする時は、是非自分の企画、主張を入れましょう。
連れられるがままの旅は、あまり記憶に残り難いのです。
おまけに面白くなかったら文句まで出てしまいます。
あと、この日記を参考に同じ大島に行っても
同じように感動出来る保障はありません。
この感動は恐らく僕だけの物なのかもしれません。

旅は素晴らしい旅行写真と同じ物を見に行こう!と
思ってはダメです。
素晴らしい旅にしよう!と心がけて行くべきです。

Ryuta
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