バックパッカーズ的ブログ
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目を閉じる。
閉鎖されているはずの目の前に闇が広がる。
やがて、鱗にも見える泥が
うねりをあげて襲い掛かる。
目を開けると静寂。
しかし、ひとたび閉じれば、再び襲い掛かる。
今度は、土石流が目の前を覆い尽くす。
それが、再び鱗状になり、黒く光る。
濁流に飲まれ、漂う。
もがけど出る事ならず。
色は識別出来ないが、羽衣のような帯が
幾重にも連なり、弛む。
その先に一筋の光。
ただの反射。
しかし、その先には、必ず光がある。
濁流の激しさから、反射は寸断され、
見えては、消え
見えては、消え
羽衣に手が絡まりさえすれば、
その近くに行けそうだ。
しかし、羽衣は絡まるどころか、
手から足から滑り、濁流に押し戻される。
目を開けて静寂。
しかし、目を閉じている方が実は、
研ぎ澄まされている。
次は、白い漆喰の壁の様な物が
無数に流れてくる。
一瞬のうちに私の周りを包み込み、
白かったはずの壁は、たちまち、闇に。
手触りは、ザラザラとした感触。
その外では、やはり濁流の激しさが、
手で聞こえてくる。
ただ、漆喰の壁は時間を追う毎に、
厚さを増し、より強くなっていく。
これで、濁流に飲まれる事はもう無い。
しかし、光もその反射も無い。
その、覆われて、感じる事の無い闇は、
何処と言う事無く濁流に飲まれている。
その不安は、やがて漆喰の壁を切り裂き、
再び、私は濁流に飲まれて行く。
また、反射する方へ手を伸ばし、
出来るだけ遠くに手を伸ばし…
濁流に飲まれて行く。
竜太
2009.4.1

閉鎖されているはずの目の前に闇が広がる。
やがて、鱗にも見える泥が
うねりをあげて襲い掛かる。
目を開けると静寂。
しかし、ひとたび閉じれば、再び襲い掛かる。
今度は、土石流が目の前を覆い尽くす。
それが、再び鱗状になり、黒く光る。
濁流に飲まれ、漂う。
もがけど出る事ならず。
色は識別出来ないが、羽衣のような帯が
幾重にも連なり、弛む。
その先に一筋の光。
ただの反射。
しかし、その先には、必ず光がある。
濁流の激しさから、反射は寸断され、
見えては、消え
見えては、消え
羽衣に手が絡まりさえすれば、
その近くに行けそうだ。
しかし、羽衣は絡まるどころか、
手から足から滑り、濁流に押し戻される。
目を開けて静寂。
しかし、目を閉じている方が実は、
研ぎ澄まされている。
次は、白い漆喰の壁の様な物が
無数に流れてくる。
一瞬のうちに私の周りを包み込み、
白かったはずの壁は、たちまち、闇に。
手触りは、ザラザラとした感触。
その外では、やはり濁流の激しさが、
手で聞こえてくる。
ただ、漆喰の壁は時間を追う毎に、
厚さを増し、より強くなっていく。
これで、濁流に飲まれる事はもう無い。
しかし、光もその反射も無い。
その、覆われて、感じる事の無い闇は、
何処と言う事無く濁流に飲まれている。
その不安は、やがて漆喰の壁を切り裂き、
再び、私は濁流に飲まれて行く。
また、反射する方へ手を伸ばし、
出来るだけ遠くに手を伸ばし…
濁流に飲まれて行く。
竜太
2009.4.1
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